もうぬげない(ヨシタケシンスケ)
第46回目に紹介する絵本は『もうぬげない(ヨシタケシンスケ)』です。
以前紹介した『りんごかもしれない』のヨシタケシンスケさんの絵本になります。
「ぼくのふくが ひっかかって ぬげなくなって、もう どのくらい たったのかしら。」という冒頭から始まるこの絵本は、服が脱げなくなった男の子が、服が脱げないことに関して、いろんな角度や視点から想像(妄想?)していく、というストーリーになっています。
ヨシタケシンスケさんならではの「ありえない想像」が、とてもユニークで面白いです。そして「ありえない」のだけれど、あくまでも舞台は「日常」なので、親近感があり、独特の間の抜けた感じが楽しいです。
笑いを誘う方法には「ギャグ」と「ユーモア」があると思うのですが、ヨシタケシンスケさんの絵本には、ギャグではなくユーモアが溢れていて、『もうぬげない』のお話の中盤からの展開や、最後のオチは最高だと思います。
個人的にはヨシタケシンスケさんの絵本の中で一番好きです。
イラストはシンプルで可愛いです。
『もうぬげない』は29万部以上のベストセラーになっているのですが、ヨシタケシンスケさんの絵本は他にも面白い絵本があるので、また今後紹介していきます。
もしよかったら、皆さんのオススメ(おすすめ)絵本も教えてください。
ピヨピヨスーパーマーケット(工藤ノリコ)
第45回目に紹介する絵本は『ピヨピヨスーパーマーケット(工藤ノリコ)』です。
ひよこのピヨピヨちゃん達、今日はスーパーマーケットでお母さんと一緒にお買い物です。ピヨピヨちゃん達の頭の中は、チョコやドーナツなど、欲しいお菓子でいっぱいになっています。お母さんが見ていない時にピヨピヨちゃん達は・・・
『ピヨピヨスーパーマーケット』は、以前紹介した『ノラネコぐんだん』シリーズの作者、工藤ノリコさんの作品です。
ニワトリのお母さんと、ひよこのピヨピヨちゃん達が一緒にスーパーマーケットにお買い物に行くのですが、イラストがとても可愛いくて、読むとほのぼのとした気持ちになります。
スーパーマーケットにはたくさんの商品が並び、たくさんのお客さんでにぎわっているのですが、商品のひとつひとつが丁寧に細かく描いてあって、お客さん達の行動なども芸が細かく、全てが可愛らしく、工藤ノリコさんならではの世界を創り上げています。
ストーリーも分かり易く、ピヨピヨちゃん達の可愛さと、お母さんの愛情に溢れていて、結末も温かいハッピーエンドになっています。
『ピヨピヨ』はシリーズになっているので、また他の絵本も今後紹介しようと思います。
もしよかったら、皆さんのオススメ(おすすめ)絵本も教えてください。
もりでいちばんつよいのは? (ジュリア ドナルドソン・ぶん / アクセル シェフらー・え / 久山太市・やく)
第44回目に紹介するのは『もりでいちばんつよいのは? (ジュリア ドナルドソン・ぶん / アクセル シェフらー・え / 久山太市・やく)』です。
暗い森の奥深く、ネズミが歩いていると、そこへキツネがやってきて、ネズミはご馳走に見えました。「どこいくの、ちっちゃな ちゃいろいネズミくん? 地面の下の ぼくんちで 一緒にお昼を食べないか」「そりゃあ、ぞっとするほど ご親切に、キツネくん。でも、ぼく・・・グラファロと お昼を食べる約束なんだ」・・・
ちっちゃなネズミくんが森で歩いていると、キツネ、フクロウ、ヘビなど、ネズミくんを食べたい動物達に次々と出会います。その時にネズミくんが機転をきかせて、見事に危険を回避するのですが、そのアイデアが面白いです。
そして、ストーリーの中盤で「ある生き物」に出くわすのですが、そこからの話の展開もユーモアに溢れています。
一番最後の結末もとても綺麗で、ネズミくんの賢さに感心させられます。
『もりでいちばんつよいのは?』の作者、ジュリア・ドナルドソンは、他にも面白い絵本があるので、また今後紹介します。
もしよかったら、皆さんのオススメ(おすすめ)絵本も教えてください。