ZOOM ズーム(イシュトバン・バンニャイ)
第43回目に紹介する絵本は『ZOOM ズーム(イシュトバン・バンニャイ)』です。
この絵本は文章が全くないイラストだけの絵本です。
冒頭部分で鶏のトサカが出てきて、次のページではズームアウト(縮小)されて鶏の胸から上の部分が描かれています。
その次のページでは更にズームアウトされて、部屋の中から窓の外の鶏を見ている子供二人の姿が描かれています。
ページをめくる度に前のページの絵をズームアウトしていき、どんどん最初の鶏から離れていくような作りになっています。
言葉で書くと伝わりにくいかもしれませんが、実際に絵本を観ると、かなりインパクトがあって面白いです。
眺めている絵が「離れてみるとこんな風になっていたのか」という驚きと発見があり、最後まで飽きずに楽しませてくれます。
あと、個人的な意見ですが、全部読んだら終わりから逆に読んでいっても(ズームアップしていく)、面白いと思います。
作者のイシュトバン・バンニャイさんはハンガリー生まれのイラストレーターで、この絵本は処女作なのだそうです。
世界にはいろんなタイプの面白い絵本がありそうですね。
実はこの絵本には『Re-zoom リズーム』という続編があるのですが、まだ読んだことがないので今後読んでみたいと思います。
もしよかったら、皆さんのオススメ(おすすめ)絵本も教えてください。