こうえんで…4つのお話(アンソニー ブラウン・さく / 久山太市・やく)
第51回目に紹介する絵本は『こうえんで…4つのお話(アンソニー ブラウン・さく / 久山太市・やく)』です。
2組の親子が公園で偶然出会いました。一人は傲慢な婦人。もう一人は悲しみにくれている男。寂しげな少年。そして、元気で明るい女の子です。あと、犬もいます。
この『こうえんで...4つのお話』では、同じ時間、同じ公園で起きた出来事を、4人のそれぞれの立場(視点)から描いた短編の物語絵本になっています。
公園で起こる出来事自体はとても日常的でほのぼのとしたストーリーなのですが、4人のそれぞれの視点や心情によって映る景色や出来事が違います。
それぞれのストーリーの違いや繋がりが面白く、一度全て読んだ後に、もう一度最初に戻っていろいろと読み返したくなります。
こういう構成の絵本は他には無いので、読むと新鮮な驚きがあると思います。
イラストも個性的で可愛らしい絵本です。
また、作者のアンソニー・ブラウンさんは、最も優れた絵本作家のうちの一人として世界中に認められている人なのだそうです。
国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞(2回)をはじめとして、様々な栄誉に輝いています。
他にも面白そうな絵本があるので、また今後紹介しようと思います。
もしよかったら、皆さんのオススメ(おすすめ)絵本も教えてください。
第1回~第50回のオススメ絵本をまとめて一気にご紹介
「絵本、オススメ(おすすめ)BLOG」を開設してから、前回の投稿で、50冊のオススメ絵本を紹介させていただきました。
今回は、今までに紹介した絵本のタイトルを一気にまとめて、(簡単に)紹介します。
【第1回】
【第2回】
【第3回】
【第4回】
【第5回】
【第6回】
【第7回】
【第8回】
【第9回】
【第10回】
【第11回】
【第12回】
【第13回】
【第14回】
【第15回】
【第16回】
【第17回】
【第18回】
【第19回】
【第20回】
【第21回】
【第22回】
【第23回】
【第24回】
【第25回】
【第26回】
【第27回】
【第28回】
【第29回】
【第30回】
【第31回】
【第32回】
【第33回】
【第34回】
【第35回】
【第36回】
【第37回】
【第38回】
【第39回】
【第40回】
【第41回】
【第42回】
【第43回】
【第44回】
【第45回】
【第46回】
【第47回】
【第48回】
【第49回】
【第50回】
以上が、第1回から第50回目までに紹介した50冊の絵本になります。
次は第100回目の絵本紹介の後に、まとめの記事を書く予定です。
今後もよろしくお願いします。
うごいちゃだめ!(エリカ シルヴァマン・え / S.D. シンドラー・ぶん / せなあいこ)
第50回目に紹介する絵本は『うごいちゃだめ!(エリカ シルヴァマン・え / S.D. シンドラー・ぶん / せなあいこ)』です。
ある日、あひるが湖へ出かけました。そして、がちょうがやってきました。「あら、がちょうさん。あたしのおよぎを、見てちょうだいよ。」と言い、あひるは思い切り足を動かして泳いで見せました。すると、がちょうは「ふむ、わるくない。でも、僕の方が速いな。」と言い・・・
湖で出会ったあひるとがちょうは、どちらが速く泳げるか競争します。泳ぎの勝負はあひるの勝ちでした。次はどちらが高く飛べるのか競争を始めます。今度はがちょうの勝ちでした。そして、最後に「先に動いたら負け」という勝負を始めるのですが、この勝負がとてもユニークで面白いです。
勝負の途中でいろんな困難がふりかかるのですが、二人とも負けないように(動かないように)がんばり続けます。
そのひとつひとつのシーンが楽しく、終盤のストーリーははらはらどきどきさせられます。
そして、ただ楽しいだけではなく、あひるとがちょうの優しさや絆が温かく描かれていて、読む人の心を和ませてくれます。
イラストも、とても可愛いです。
お話はシンプルで分かりやすいので、読み聞かせにもオススメです。
もしよかったら、皆さんのオススメ(おすすめ)絵本も教えてください。