こうえんで…4つのお話(アンソニー ブラウン・さく / 久山太市・やく)
第51回目に紹介する絵本は『こうえんで…4つのお話(アンソニー ブラウン・さく / 久山太市・やく)』です。
2組の親子が公園で偶然出会いました。一人は傲慢な婦人。もう一人は悲しみにくれている男。寂しげな少年。そして、元気で明るい女の子です。あと、犬もいます。
この『こうえんで...4つのお話』では、同じ時間、同じ公園で起きた出来事を、4人のそれぞれの立場(視点)から描いた短編の物語絵本になっています。
公園で起こる出来事自体はとても日常的でほのぼのとしたストーリーなのですが、4人のそれぞれの視点や心情によって映る景色や出来事が違います。
それぞれのストーリーの違いや繋がりが面白く、一度全て読んだ後に、もう一度最初に戻っていろいろと読み返したくなります。
こういう構成の絵本は他には無いので、読むと新鮮な驚きがあると思います。
イラストも個性的で可愛らしい絵本です。
また、作者のアンソニー・ブラウンさんは、最も優れた絵本作家のうちの一人として世界中に認められている人なのだそうです。
国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞(2回)をはじめとして、様々な栄誉に輝いています。
他にも面白そうな絵本があるので、また今後紹介しようと思います。
もしよかったら、皆さんのオススメ(おすすめ)絵本も教えてください。