絵本、オススメ(おすすめ)BLOG

絵本を年間500冊以上読むお父さんが、オススメ(おすすめ)の絵本を紹介します

はらぺこあおむし(エリック=カール・さく / もりひさし・やく)


第40回目に紹介する絵本は『はらぺこあおむし(エリック=カール・さく / もりひさし・やく)』です。

ちっちゃな卵から、ちっぽけな青虫が生まれました。青虫はお腹がすいていたので、食べるものを探し始めました。そして、月曜日。りんごをひとつ見つけて食べました。まだお腹はぺっこぺこ。火曜日、なしを二つ食べました・・・

エリック・カールが描いた『はらぺこあおむし』は、知らない人なんて誰もいないほどに有名な絵本ですが、名作なので紹介しました。
どれくらい有名かというと、おそらく絵本だけで言えば世界で一番売れていて、発行部数は何と日本だけでも380万部以上、世界だと4400万部以上発行されていて、63ヶ国語の言語に翻訳されています。

自作のオリジナル色紙をコラージュ(切り貼り)して描かれたイラストが、とてもカラフルで綺麗です。
色紙を作る際に、スポンジやカーペットの切れ端をスタンプのように使ったりと、様々な工夫をして独特の色合いや質感を創り出しているのだそうです。
シンプルな繰り返しのストーリーがとても読みやすく、穴が開いた仕掛け絵本にもなっていて、子供達が喜ぶための工夫が満載です。
僕も子供の頃に読んでいましたが、大人になって読み返しても楽しめる作品です。
世界中で長く読み継がれてきた『はらぺこあおむし』は、まだまだこれからもたくさんの方に読まれるのでしょうね。

もしよかったら、皆さんのオススメ(おすすめ)絵本も教えてください。

夢にめざめる世界(ロブ ゴンサルヴェス・作 / 金原瑞人・訳)


第39回目に紹介する絵本は『夢にめざめる世界(ロブ ゴンサルヴェス・作 /  金原瑞人・訳)』です。

作者のロブ・ゴンサルヴェスはカナダの人気画家で、ほるぷ出版からだまし絵の絵本がシリーズで4冊出ています。
『夢にめざめる世界』はだまし絵絵本シリーズの一冊です。
これはもう、実際に絵本を観てもらうしかないのですが、二種類の絵が一枚の絵として見事に融合されていて、とても不思議な感覚になります。
表紙の絵でも、見上げる空が宇宙に浮かぶ地球にも見えます。
現実には有り得ないのだけど、絵だからこそ有り得る空想の世界を楽しむことができます。
ひとつひとつの絵に、作者自信による詩がついているのですが、言葉がなくてもイラストだけで十分に楽しめる絵本です。

だまし絵といえば、個人的には安野光雅さんの『ふしぎなえ』が好きで、小さい頃によく読んだのを覚えています。
『夢にめざめる世界』だけでなく、ロブ・ゴンサルヴェスの他のだまし絵絵本も同じように不思議な世界を楽しめるので、また今後紹介しようと思います。

もしよかったら、皆さんのオススメ(おすすめ)絵本も教えてください。

走れ! みかんのかわ(吉田戦車)


第38回目に紹介する絵本は『走れ! みかんのかわ(吉田戦車)』です。

「あ~~!みがいなくなっちゃった!!」。みかんの皮は、中の実が急にいなくなってしまったので、探しに行くことにし、走り出しました・・・

『走れ!みかんのかわ』は、あの不条理ギャク漫画『伝染るんです。』で有名な漫画家、吉田戦車さんの絵本です。『伝染るんです。』は四コマ漫画としては異例の累計300万部以上のベストセラー漫画です。
かなりシュールな独特のギャグ漫画を描かれていた吉田さんが、どんな絵本を描くのかと期待して、読んでみたら、とても面白かったです。

なんといっても、「みかんの皮が、逃げた中身の実を捜しに行く」という冒頭からの設定が個性的で、「どんな風に話しが続いてくんだろう」とわくわくします。
きちんと子供向けに分かりやすくシンプルに描かれているのですが、大人が読んでも面白いです。
イラストも可愛いので、先に絵本を読んだ方が漫画の『伝染するんです。』を読むと、ビックリされるかもしれません(笑)
結末はハッピーエンドになっていて、ほのぼのと温かいストーリーを楽しめます。

もしよかったら、皆さんのオススメ(おすすめ)絵本も教えてください。